情報社会こそ情報を遮断する技術が必要

杉山です。

「情報社会こそ情報を遮断すべき」というお話をします。

もしかしたらあなたは
「情報社会こそ情報をたくさん収集すべきじゃないの?」
と思ったかもしれません。

しかしそれは逆です。
情報は多ければ多いほど良いということはありません。
むしろ情報は絞った方が良いのです。

それはなぜなのかをお話していきます。

情報社会とは

そもそも「情報社会」とは何なのか。
それをまず確認しましょう。

情報社会とは
主にインターネットの普及により
誰でもどこでも情報を生成できるようになり
その情報を閲覧し容易に得ることができるようになった
情報量のやりとりが非常に増加した社会のことです。

それまでは本や新聞などといった
情報を載せるための媒体が紙であったため
情報量に限界がありました。

しかしインターネット上の情報は
デジタル情報のため物理的な制限がありません。
そのためいくらでもネット上に情報を蓄積でき
今日まで爆発的に世の中の情報が増えているというわけです。

これからも情報量は増えていくわけですが
それによって「情報」というものの存在価値が
徐々に変わっていっています。

希少性のなくなった「情報」

ここで重要なのは
情報社会になることによる
「情報」の価値の変化です。

基本的に「価値」の高さは
そのモノの希少性により決まります。

例えば金(きん)というものが
その量に対して非常に高価なのも
それに希少性があるからです。

つまりめったにないもの、
めったに手に入らないモノだからです。

金(きん)は地球上に存在する量が非常に少ないと言われています。
だからこそ人は、そこにより高い価値を感じるのです。

なので、人は希少性のあるものにはより高い価値を感じ
希少性のないもの、ありふれたものには価値を感じにくいのです。

結果として、それが世間で言う
価値の高さになるわけです。

では、「情報」についてはどうでしょうか?

昔と今とを比べてどちらが情報に価値があるのでしょうか?
どちらの時代の「情報」がより高い価値があるのでしょうか?

もうお分かりだと思いますが
当然情報の希少性があった昔です。

情報が少なかった、情報が簡単に手に入らなかった昔の方が
情報が貴重であり、結果として価値が高かったのです。

逆に言えば、情報が氾濫している現代では
情報に希少性がなくなりつつあり、
情報というものの価値が相対的に下がっているのです。

情報の量と質の問題

情報の価値が低下しているということは
情報をただ多く集めるということ、
情報を持っている、情報を多く知っているということは
あまり価値がなくなり、そういう人を評価しなくなっていきます。

実際に、いまは知らないことがあったら
ネットで検索すればほとんどの疑問が解決し
別に”物知り”とか”知識人”に聞かなくてもいいわけです。

人を探して聞くより、ネットで検索したほうが早いことは
あなたも実感しているでしょう。

結局、「情報の多さ」では差がつかないのです。
誰でもネットにアクセスして、その都度必要な情報を得ればいいわけですから
今は「情報量勝負」ではなくなっています。

では、どこで差がつくのか?

それは情報の『質』です。

その情報が正しいのか間違っているのかという単純な問題もありますが
どこの情報か、誰が発信した情報かによる情報の質が問題になり、
そこの部分で差がつくでしょう。

つまりこれからは情報をたくさん得ることはあまり意味がなく
情報をたくさん収集する事自体は
それほど褒められることでもないのです。

そして、私はむしろ情報を遮断することに意識を向けるべきだと思っています。

情報を遮断するとうまくいく

情報をできるだけ多く収集することの価値は低下しているわけですが
それでもやっぱりできるだけ情報は集めたほうが良いと
あなたは思うかもしれません。

確かにたくさんの情報を集めておけば
より優れた情報も手に入るので
結果としてより良い答えや結論が導けるかもしれません。

私もそう思いますが
それでも私は情報を遮断し、
情報収集を制限すべきだと思っています。

その理由は何かといえば
主に2つあります。

1つは、

『時間がかかる』

という理由です。

単純に情報をより多く収集しようとすれば
それだけ多くの時間がかかります。

ましてや今のようなネットの普及による情報社会では
同じような情報がネット上にいくらでもあるわけです。

それらの情報を全て集めてから見極めて
答えを出そうとすると膨大な時間がかかってしまいます。

現に自分が知りたい情報についてネットで検索し調べてみてください。
そして、関連する全てのサイトの記事を閲覧しようとしてみてください。
すると、それがいかに無謀なことかがわかります。

いくら時間があっても足りません。
一生かけても終わらないかもしれません。

なので、情報収集はほどほどにしてやめて
その時点での情報の分析に入るべきです。

もう一つの理由は

『選択肢が多いと迷うから』

です。

人は選択肢が多いと迷います。

迷えばその分だけ時間を浪費してしまい
選択した時にはもう遅いという事態もあるわけです。

現代は情報伝達速度が早いため
プライベートでもビジネスでも
「スピード」が求められます。

重要なのは100%の結論よりも
70%でもいいから結論を早く出すことです。

迷っているなら早く答えを出したほうがいいのです。

なので選択肢は少なくすべきです。

また、迷っている間は人は行動できません。
それは1つの事にフォーカスできていないからです。

普通の人間は1つのことに取り組まなければ
優れた結果は出せません。

スポーツ選手が一流のプレーヤーになれるのは
1つのスポーツを究めることに集中したからです。

もしもイチローが野球だけでなく
サッカーやバスケ、テニス、ゴルフと
様々なスポーツにも手を出して取り組んでいたら
きっと野球であのような結果は出せていないはずです。

現に、2種類、3種類と複数のスポーツで
同時に一流なスポーツ選手はいません。

世界中の一流プレーヤーと言われる人は
たった1つの種目に絞ったから
そのレベルまで到達できているのです。

あれもこれもと迷っているうちは
何事も成し遂げられないのです。

だからこそ、そういった迷いを断つために情報を遮断し
選択肢を減らす必要があるのです。

情報を際限なく得られる情報社会の中でこそ
そういった「情報の遮断」が大切です。

世の中で何か物事を成功させている人は
ほぼ間違いなくこれができています。

特にこれからは情報がどんどん増え、
自分を惑わす情報に触れることが多くなるため
非常に重要なスキルとなります。

ぜひ情報を遮断する技術を身につけて下さい。