未来から選ばれる働き方/神田昌典・若山陽一 感想レビュー・評判 ・書評

杉山です。

今回はネットビジネス業界でも有名な神田昌典さんの書籍
『未来から選ばれる働き方』を読んでみた感想・レビューを
書いていきたいと思います。

未来から選ばれる働き方

<この本を一言で言うとどんな本?>

「2022-これから10年、活躍できる人の条件」の続編。
新しい時代の新しい組織論、新しい働き方の提案。

<オススメ度>

★★☆☆☆

<こんな人にオススメ>

☑ 「2022-これから10年、活躍できる人の条件」の続編・更新版が読みたい人
☑ 新しい時代のキャリアの作り方を考えている人
☑ 未来予測と「会社がなくなる時代」に活躍する方法を知りたい人
☑ これから大きな可能性がある若者

「未来から選ばれる働き方」の書評

神田昌典さんと言えば、ネットビジネス業界でも有名な経営コンサルタントですが
今でも定期的に書籍を出版されているようですね。

彼の書籍に影響を受けたビジネスマンも数多くいると思います。

有名な書籍で言えば「非常識な成功法則」や「あなたの会社が90日で儲かる!」
などでしょうか。

そんな神田昌典氏の本の中で、ここ最近興味を持ち手にとってしまった本が
この『未来から選ばれる働き方』でした。

なぜ興味を持ってしまったかというと、その本の以前に2012年に出版された
「2022-これから10年、活躍できる人の条件」を読んでいたからです。

2012年当時、「2022-これから10年、活躍できる人の条件」に書かれていた
未来予測の数々に驚き、興奮していたのを覚えています。

「2024年、会社がなくなる」

そんな突拍子もない予測が目に飛び込んできたのです。

それを今でも覚えていたので、その続編となる
『未来から選ばれる働き方』を手にとってしまったのです。

では、実際にこの『未来から選ばれる働き方』はどのような本かというと
神田昌典さんとUTグループの若山陽一さんが
交互に1章ずつ書かれた書籍になっています。

神田昌典さんのパートは実質半分ということになります。

未来予測を踏まえたこれからの働き方の結論としては
1章と5章にまとまっているように思います。

2章から4章まではお二人のこれまでの実体験からわかったことを
中心に書かれています。

6章はお二人の対談内容になっています。

本書の中のポイントをいくつか挙げていきます。

神田昌典さんは、やはり「2024年に会社は一度死ぬ」と言っています。

ただ、それは今の組織の在り方がなくなることを意味していて
新たに未来に飛躍する価値ある組織へと再び生まれ変わると
語っています。

そして、神田さんは2012年から2016年の4年間で
「会社」をめぐる環境が変化したことを指摘しています。

その変化は大きく分けると3つあると言います。
それは

  1. 「社内で価値を創る時代から、社外で価値が創られる時代へシフト」
  2. 「社内で予算を獲得する時代から、社外で資金を調達する時代へシフト」
  3. 「人を育てる時代から、ロボットを創る時代へシフト」

です。

会社がなくなる時代にはこのような変化に対応した
働き方や能力が必要になるというわけです。

特に今後必要になるのは、コネクティング・インテリジェンス(CI)という能力だそうです。
CIとは人々のネットワークを形成し、その人達の能力を引き出せる能力のことです。

今後人工知能がディープラーニングによって進化し、
今人間が生み出している価値を人工知能も生み出せるようになります。

すると私たち人間は人間にしか生み出せない価値を生み出さなければならず
そのためには、社内外問わず資金を調達し、各分野のプロフェッショナルとつながり
彼らの能力を引き出して高い付加価値を生み出す必要があるということになります。

そのための能力がコネクティング・インテリジェンス(CI)というわけなのです。

その他にも色々と、今後の社会で働き生きていくために必要な力とは
どんなものなのかというのが、細かく書かれていますが、
結局のところ言いたいことは

「変化に対応する力」

だと思います。

非常に月並みな結論ですが、結局そういうことだと私は認識しています。

これからはますます変化が早く、変化が大きくなる社会になる。

それは誰しもが薄々気付いていることだと思います。

しかし、それでも多くの人は
「安定した生活」「安定した働き方」「安定した収入」
を求めてしまいます。

とすれば、そこで必要なのは変化に適応し、
自分の生活、働き方、収入を安定化させることなのでしょう。

今の組織形態(会社)がなくなっていくということは
自分でその「従来の組織(会社)」に代わる
新しい組織(ネットワーク)を作る必要がある
ということだと思います。

そうしなければ、今と同等の付加価値、今以上の付加価値は
生み出せなくなるはずなのです。

これまでは、すでにそこにあった組織、いわゆる「会社」に就職し
その会社の中で「価値の創出」が完結したていたわけです。

何も深く考えずとも、その会社に属してさえいれば
その会社が価値を生み出す”装置”として機能していたわけです。

しかも会社に属することが、キャリアを描くことにもなっていたわけです。

しかし、今後は「会社」という境界線が薄れ、やがてなくなります。

あらゆるところから資本を調達し、あらゆる人材が集まり、
付加価値を生み出していくことが求められます。

もちろん、放っておいても勝手に価値が生まれることはありません。

誰かが資本を集め、誰かが人材を集め
それらを上手くつなげ機能させ、価値を生み出す必要があるのです。

「未来から選ばれる働き方」ができる人は
そのネットワークを構築し機能させるリーダーになれる人
のことだと思います。

しかも「会社がなくなる」ということは、
会社があなたのキャリアを描いてくれることもなくなります。

キャリアはあなた自身で描いていかなくてはならないのです。

「描いてくれなくなる」というとデメリットに聞こえますが
逆に言えば、「自分で自由に描ける」ということを意味します。

ですから、あまり悲観的になる必要もないと思います。

総括

結局、これから会社がなくなるということは
今後会社の人間関係だけで働くことが減り
もっと開かれた世界の人間関係で働くことになる
ということです。

会社を通した他人とのつながりではなく
直接自分とのつながりで仕事をするようになる。

そこには、従来よりも自分の意思が必要だと思います。

なぜなら、その「つながり」は会社が与えてくれるものではないからです。

PS.

個人的にはもっと深く具体的な結論を本書には期待していたのですが
割とありふれた結論になってしまっていたので少々落胆してしまいました。

ただ、以前から自分でも思っていたことを整理して再認識させてくれた
という点では、読んで良かったのかもしれません。