人工知能問題とこれからの人間の生き方・働き方

杉山です。

今回は、この21世紀の最大の問題、最大の争点になるであろうと
私が勝手に思っている『人工知能』について取り上げたいと思います。

「人工知能」というと随分昔からSF小説で登場したり
映画やドラマなどでも度々登場するテーマですね。

遠い未来の世界ではそのような事が現実になるのだろうと
半分”自分とは関係ない話”だと、多くの人は思っていると思います。

「人間の頭脳・知能を超え、意思を持つコンピュータを生み出す時は、
まあ、いつかは来るだろう」というくらいで、
最近までは私もかなり楽観的に考えていました。

しかし、ここに来ていよいよ「人工知能」について
本気で考える必要があるのではないかと思い始めています。
というのも、近年になってから著名な学者達が
人工知能問題を大きく提言するようになってきたからです。

人類の歴史は、何度か劇的な技術革新によって大きく進歩してきました。
恐らく最近の劇的な技術革新は「インターネット」だと思います。

インターネットによって世界中とつながれて
非常に便利な社会になり、ライフスタイルも大きく変わりましたが
便利な道具は正の側面ばかりではありません。
正があれば必ず負もあるのです。

今のネットのような情報洪水の中では
玉石混交の情報から自分が必要な情報を的確に取捨選択しなければならないし
情報セキュリティやプライバシーの問題、コピーコンテンツの著作権の問題など
技術革新とともに新たな問題も生まれています。

このような状況は世の常ですが
インターネットの次の劇的な技術革新は恐らく『人工知能』です。

そして、これからその対策を真剣にしていかなければならないというのが
まさに『人工知能問題』なのです。

なので、今回はその『人工知能問題』について
『人工知能問題』とは具体的には何が問題で
それに対し私達はこれからどう生きるべきかを論じたいと思います。

2045年に人間を超える人工知能

私が人工知能について取り上げたキッカケは
車いすの物理学者として有名な
スティーブン・ホーキングという理論宇宙物理学者が
人工知能について警鐘を鳴らしていたからです。

それは

「完全な人工知能の開発は人類を滅亡に追いやる危険がある」

というものです。

ホーキング博士は人工知能の開発によって
人間社会が便利になることは認めていますが、
その恐ろしさも同時に警告しています。

また、ビル・ゲイツ氏から「人工知能について語らせたら右に出るものはいない」
とまで言われている未来学者のレイ・カーツワイル氏は
『2045年に人工知能が人間の知性を越える』と唱えています。

人工知能が人間の知能を越えた時
世界はどのようになるのか。
その本当の姿は誰も知るよしもないですが
何か劇的な変化が起こることは間違いないでしょう。

その変化は社会をより便利に豊かにし、
人間をより幸福にしてくれるものかもしれません。

しかし逆に、人類を破滅へと向かわせる危機となり
パンドラの箱を開けてしまうことになるのかもしれません。

ただ、言えることは
「文明の進歩は止められない」
ということです。

技術革新は進むしかありません。

2045年以降の職業・働き方

2045年はいまから30年後ですが
その未来の世界はどのようになっているのでしょう。

きっとグローバル化とオートメーション化(機械化)が進み
今ある多くの職業が機械(コンピュータ)か安い賃金で働く外国人労働者に
置き換わっているでしょう。

そして、人間の知性を越えた人工知能の登場により
それまで人間がしていた「考えること」による仕事は
それさえもコンピュータが担うようになるでしょう。

今はまだ知識や情報の蓄積はインターネット、コンピュータに任せて
思考することは自分たち人間が行うことができています。
そのためこれまでは人間と機械の、ある種の住み分けができていました。

しかし”思考すること”も機械に取られてしまうと
人間の役割や尊厳が問われることととなり
大きな問題に直面するでしょう。

それが目に見える分かりやすい形で現れるのが
「職業」です。

人工知能が確立するときにはきっと
「頭脳労働者」「知的労働者」までも
職を失うことを余儀なくされるでしょう。

肉体労働は今すでにロボットによる機械化が進行し
単純労働には人間が不要になっていっています。

しかし2045年には、高度な知的労働までも
人間が不要になってくる可能性があります。

現に弁護士の仕事でさえも
すでにコンピュータに置き換えられようとしています。

人工知能によって人間がやっている仕事を
機械・コンピュータに任せられるのは良いですが
それは同時に職を失う人間が生まれることを意味します。

その時にどうするかが問題です。

今の社会構造は働くことでお金を貰い、
それによって自分の生活を支えていますが
人工知能が完成し、生活に必要な社会サービスのあらゆることが
機械に任せられるようになった時にどうするのか。

生活のための収入を得るために無理やり仕事をつくり、働くのか。
それとも収入を得なくても社会が上手く回る
全く新しい社会構造をつくるのか。

そういった選択を迫られる局面はいずれ来るでしょう。
ただ、そのように商品提供やサービス提供の全てを
コンピュータに任せられるようになるのは
2045年よりもっと先の未来でしょう。

それは2080年、2090年とかかもしれません。

しかし、その時には必ず
「人間の役割」「人間の価値」「働く意味」などの
哲学的な問題に人類は直面します。

その時に人類はどのような方向へ向かうのか。
どのように「人工知能」と付き合っていくのか。
人間にとって「人工知能」はどのような存在か。

道具なのか。ペットなのか。相棒なのか。支配者なのか。

そうしたことを人類みんなで話し合い、
結論を出す必要が出てくるときがくるでしょう。

SF映画的最悪のシナリオ

技術革新の負の側面に注目すれば
「人工知能」とは人類にとって
非常に恐ろしい存在になる可能性を孕んでいます。

「人工知能」的なもので人類の危機を描いたSF映画はいくつかありますが
私がイメージしたのはやはり「マトリックス」と「ターミネーター」です。

人工知能(コンピュータ)が人類の敵になるシナリオです。

人工知能(コンピュータ)が人類を管理し支配する世界。
人工知能(コンピュータ)VS人類の核戦争。
そういったことが現実になる恐れもあります。

人工知能の開発と発展によって
ある時、人工知能が自らの意志でどんどん賢く成長し始めます。
そして人間が追いつくことができない速度で高度に成長した時
その人工知能が「人類のため」になることをするかは全く分かりません。

もしかしたら人類を滅ぼすことを考えだすかもしれません。

能力的に人類より上回り、人間のような意思を持つ存在が誕生すれば
人工知能が人類に何をするかわかりません。
そして、その時果たしてそれを人間が阻止することができるのか、
といった問題があります。

人工知能とは言わば、擬似的な知的生命です。
人類はいよいよ人類に似た生命を生み出そうとしています。

地球上に人間の能力を凌駕する存在を作った時
その存在は人類を脅かす存在にもなる可能性は十分あるのです。

もし人類が滅亡するシナリオを考えるとすれば
宇宙人による侵略よりも人工知能による人類支配の方が
余程リアリティがあるように思います。

また、もし次に世界規模の戦争が起こるとすれば
それは国と国どうしの核戦争ではなく
人類と人工知能との戦争なのかもしれません。

さて、ここまで割とネガティブな話をしていますが、
私は決して悲観的に未来を見ているわけではありません。

ただ、リスクを正確に認識して、取り返しのつかないことのないように
文明が進歩してほしいと願っているだけです。

最後にあえて言及しておきたいことは
私達人類は、自ら人類の文明を終わらせることができるレベルまで
文明や科学技術を発展させてきているということです。

私達は、これから未知の領域に足を踏み入れようとしていることを
忘れてはいけません。

コメント

  1. もやし より:

    記事を、興味深く拝見しました。
    これは、私が危惧していることと、全く同じです。

    私は面識がないのですが、東プロジェクトの新井紀子氏も、同様の懸念を抱いています。

    大量の失業が起これば、私は畑に帰ります、、、