杉山です。
次に紹介するのが
『1文字でも短くする』
というテクニックです。
「あなたは長い文章と短い文章では、どちらが好きですか?
どちらが読みたいですか?」
このような質問を投げかけられた時に、
ほとんどの人は
「短い文章!」
と答えると思います。
それは当然のことで、
だらだらと長い文章を誰も好んで読もうとはしません。
できれば読みたくない。読むのが面倒くさい。
それが本音なのです。
ましてやセールスレターのように、
自分に何かの商品を売り込もうとする長い文章を、
最初から意欲的に読む人はまずいません。
もちろん、
その読み手が既にその販売者・売り手のファンで、
「この人の商品は全て買いたい」という状態であるなら、
そのセールスレターをくまなく読むかもしれません。
しかし、普通はそんなことはないのです。
ですから、あなたがこれから書くあらゆる文章というのは、
出来る限り短くするのが望ましいです。
ブログ、メルマガ、セールスレターの文章は全て可能な限り短くする。
それが大事なのです。
具体的には、
- 消しても問題ない言葉を削ること
- ムダな言葉を1つも使わないこと
です。
そして、できるだけ短い言葉に置き換えることです。
たとえば、
「冷えた甘いコーラを飲み干して、乾いたのどを潤す」
という文章があるときに、
この文章に含まれている「甘い」という単語は
削っても文章の意味はほとんど変わりません。
コーラはそもそも甘いので、
「甘い」という言葉が仮に無くても、
「コーラ」という単語が出てきた時点で、
読み手はその「甘さ」を想像できます。
ですから、「甘い」という単語を取り去っても
ほとんど文章の意味に影響しません。
つまり、
「冷えたコーラを飲み干して、乾いたのどを潤す」
という文章にしても問題ないということです。
また、たとえば
「今までずっと太っていて、10年間ダイエットに失敗し続けてきた20代後半の女性が、3ヶ月で12kgも痩せることができ、街を歩いているとカッコいい男性から何度も声をかけられるようになりました」
この文章を出来る限り短い文章に直すと
「ダイエット失敗歴10年のぽっちゃりアラサー女子が3ヶ月で12kgの減量に成功し、毎日イケメンにナンパされるようになりました。」
というようになります。
ここでは「引き金単語」を使用しました。
「引き金単語」とは読み手が強烈に
インパクトを受ける単語のことです。
「ぽっちゃり」「アラサー」「減量」「イケメン」「ナンパ」
などがそれにあたります。
これらの引き金単語も使い、
短く書き換えられるところは書き換えました。
「10年間ダイエットに失敗し続けてきた」→「ダイエット失敗歴10年」
「20代後半の女性」→「アラサー女子」
「痩せることができ」→「減量に成功」
「街を歩いているとカッコいい男性から何度も声をかけられる」→「毎日イケメンにナンパされる」
というように、可能な限り短い言葉に置き換えてみました。
こうするだけで、
文字数の削減が積み重なっていき、
最終的に全体の文章として
大幅に文字数を削ることができます。
こうすることで、
ムダに文字数が多くなくて済み、
同じ意味やメッセージを伝えるのに
短いコピーで済むようになるのです。
その結果、より読まれやすい文章が完成するのです。
ただし、注意すべき点があります。
それは『削り過ぎないようにすること』です。
「とにかくコピーを短くすればいい」と思って、
そこにばかりフォーカスしてしまうと、
本来伝えたいメッセージが伝えられなくなります。
文章を短くしたことで、
ニュアンスが変わってしまったり、
内容に具体性がなくなり、
興味性や信憑性のない文章に
なってしまったりすることもあります。
あまりに文字数を減らすこと、
文章を短くすることにこだわると、
伝えたい事が伝わらないコピーになり、
本来のコピーの質を下げてしまいます。
つまり、反応が取れないコピー、
売れないコピーになってしまいかねないのです。
それでは本末転倒ですから、
文章を短くすることにこだわり過ぎてはいけません。
短くしてコピーの質が下がるくらいなら、
むしろ文章は長くてもいいので、
必要なこと、大事なことを確実に書いておくべきです。
決して、コピーは短ければ良いというものではありません。
そのコピーの中に伝えるべきことが100%書かれ、
読み手に最大限その内容が伝えられるコピーであることが大前提です。
それを崩さない範囲で、
文章を短くするべきなのです。
このことは忘れないで下さい。